皆さんの声7

皆さんの声|7|


砂押英文


 1997年頃に経済学者の野口悠紀雄氏は『週刊ダイヤモンド』の連載で、元号の強制をやめて欲しいと訴えました。
 
 野口氏の主張の要旨は、
●数十年程度で変わってしまう元号は年数計算などで不便だ。
●グローバリゼーションの時代に一国でしか通用しない元号制は時代遅れ。
●西暦はディファクトスタンダードとして、元号より優れている。
●元号を使いたい人は使えば良い、使いたくない人にまで強制するのはやめて欲しい。
●この主張は思想などは無縁だ。純粋に利便性の観点から言っている。
●元号が日本の伝統だという意見もあるが、そういうものは別の領域で発揮すべき。西暦を採用している国にも立派な伝統はある。もしも元号が無くなったら伝統が崩れるというのなら、伝統というのはなんとひ弱なものだろうか。

 
 だいたいこんなものだったと記憶しています。

 私も、この野口氏の主張には大賛成です。
 
 そして、このキャンペーンにも強く賛同致します。
さて、どうすれば賛同者を増やせるのかということですが、まさに上記の野口氏の主張を活用するのが最善だと思います。

 思想的なものを持ち出しては、まとまるものもまとまらないでしょう。
それに、そんなことを理由にして、元号制廃止を目指す人もいないでしょう。
ならば、多くの人達に「なるほど」と思って貰えるような点に絞ってアピールすべきだと思います。


阪内浩道

 この運動が盛り上がらない原因としては逆に「中途半端」だからだと思いますよ。「元号はコスト面から国民生活にマイナスなので廃止すべき」と言い切っていいと思う。元号廃止の法整備への環境作りでいいのでは。


塚本清一

 「元号は国民に強制しない」「一般国民に元号使用を義務付けていない」前者は1977年10月藤田正明総理府総務長官の国会答弁。後者は1979年2月16日元号法案審議中の三原朝雄総理府総務長官の政府答弁です。そのご元号法が成立した後もこの政府答弁は生きています。
 
 この事実をみんなに知らせよう。

 天皇制に反対することは自由に行われるべきですが、やはり今の平成天皇に共鳴する人も多いから言葉遣いには注意すべきでしょうね


福永 宏

 この声明への賛同者が増えない理由を考えてみると、1.改元という「めでたい」行事に水を差すような感じを一般人に与えている、2.この運動があたかも「反天皇制」といったようなイデオロギーに基づいているのではないかという印象を一般人に与えている、のふたつではないでしょうか。このうち、1は、まあそのとおりなので仕方ありませんが、2については、若干改善の余地があるかもしれません。

 私は天皇制について民主主義の観点から批判的な考えを持っていますし、元号の存在そのものに反対ですが、この運動はそうしたイデオロギーに基づいたものではないと理解していますし、またそうでないほうが現実的に有効だと考えます。そこで感じるのが、「もう使わない、使わされない! 元号さよなら声明」という表題の「左翼」的な響きです。私自身は左翼的でも一向にかまわないと思いますが、運動を拡げるためにはやはり妨げになるのではないかと思います。具体的にどうすべきかはよく考えたほうがいいと思いますが、たとえば、「官庁や裁判所は不便な元号使用を国民に強制しないでください」ぐらいのほうがいいのではないでしょうか。

taki satoru

 「公文書に元号を使わない」の一点で良いと思います。

 元号と西暦が混在し、非常に紛らわしく不自由しています。

 さらに、2019を19のように西暦を二ケタで表す場合もあり、もうなにがなんだかわかりません。